恵風書院 十五周年記念書展 について
無事、盛況のうちに終了
小雨の降る秋の日、蘆花浅水荘(記恩寺)にて、9/21〜23の3日間で180余名の方に御来場頂き、無事盛況のうちに終了致しました。
伝統的日本家屋に、たくさんの書作品が並んだ様子は、現代の日常からかけ離れた一種独特の清らかな異空間となり、御好評を頂きました。
共同作品
書学の代表的古典である王羲之「集王聖教序」の巻末に般若心経があります。そのクライマックス「ぎゃーてぃ、ぎゃーてぃ、はらぎゃーてぃ…」の心経部分をみんなで書きました。
字はクジ引きで一人一字。一枚一枚、書き手が違います。手本は、全て王羲之の書にもかかわらず、一人一人の線の違いが鑑賞でき、面白い作品になりました。
一般の方の作品 大展示室
半紙額作品8点、軸装作品17点、色紙小品6点、その他の横額3点、総計34点。一人一人が言葉を選び、或いは古典の名品を選び、筆と紙に心を託して書きました。装丁を施すと一段と立派になり、たくさんあって見応えがありました。
特別展示 水竹山房コレクション
コラボ企画として、祖父・曽祖父の遺品、江戸〜昭和戦の古書画軸コレクションの一部(市河米庵、頼山陽などの書)を展示させて頂きました。蘆花浅水荘の山元春挙画伯の収集と時代的にも趣味趣向がよく似ています。
これまで眠っていた軸は、竹の間と廊下の格子窓に飾られ、建物と調和して異界へタイムスリップしたかの様な、古き良き、和の美の世界になりました。