願い目的 と 教室内容
願い こども
1. 正しい書を学ぶ
正しい文字の形、書き順、筆記具の持ち方、書く姿勢、筆づかい等を身につけて下さい。繰り返し練習して習慣にすることが大切です。
2. 美しい書の表現
練習を重ねることで、多くの人から見て美しく、同時にそれぞれの個性が光る美しく自分らしい書の実現を目指します。
3. 書を通して豊かな人間形成
美しい字への興味、文字をきれいに書きたいという心を育みましょう。書を通して多くの人と出会い、共に楽しむ中で人として豊かに成長できる場となりますよう願っています。
願い おとな
1.古典を学ぶ 〜臨書学習を基本
かつて書の勉強法は、先生にお手本を書いてもらい、それを習う「お習字」でした。しかし現代では、印刷物も普及し、インターネット上でも、「古典」と呼ばれる千年以上の歴史を持つ書の名品を、誰もが直接に学ぶことができます。千年以上の時を超えて愛され続けた「古典の書」には、どの作品にもかけがえのない「書の美」が宿っています。そこには現代人の手本など遠く及ばない、次元の違う美の世界があります。最初はその良さが分からなくても、繰り返しその書を習い、追体験する臨書学習を続ければ、少しづつわかってきます。そして必ず、その書が千年以上の歴史を持つ意味、つまり真の価値を、ご自身で見出せるようになります。
2.自分の書の実現 〜普遍的な美によりそって
そして、その名跡にある美の発見こそが、自分自身の中にある新たな可能性の発見でもあり、自分の書を美しく導く唯一の方法なのです。小さな美の発見の積み重ねと蓄積が、自分の書の美しさの糧となります。書は、意識するかしないかに関わらず、自分と向き合い、自分の内面を映し出し表現するものです。古典の名跡を習い、一歩でも近づこうと 技法の鍛錬を積むことで、結果的に自分自身も磨かれてゆきます。芸術的な書作品も日常的な実用書も同じで、日々の古典臨書によって、普遍的な美に寄り添うことで、それぞれの個性が光り、尚且つ多くの人から見ても美しい「自分の書」の実現を目指します。
3. 豊かな人間形成 〜共に知的好奇心を育む生涯学習の場
書は「言葉」を素材として自分を表現するものです。書作品製作のために言葉を選ぶ過程は、知的な好奇心を育みます。同時に造形芸術であり、長くやってゆくと表現される自分も成長します。書は一人でやるものですから、継続のためには成長を見守る仲間が大切です。そのような仲間がいることで、豊かな生涯学習の場となります。様々な世代の人たちと交わり「書の世界」を学び楽しむ中で、人として共に豊かに成長できますよう願っています。
教室内容
こどもの部
(小学生の1ヶ月の練習例)
- 第1回 ……… 硬筆、毛筆課題練習
- 第2回 ……… 毛筆課題清書
- 第3回 ……… 墨すり、一字書の練習と清書
中学生以上は古典臨書に取り組みます。課題は自由です。小筆を使った日常書も可能です。
一般の部
(漢字の書を中心とした1ヶ月の練習例)
- 第1回 ……… 古典臨書(王羲之『十七帖』など)、 道課題の手本揮毫
- 第2回 ……… 古典臨書、道課題の添削指導、十七帖の法書作品製作
- 第3回 ……… 古典臨書、法書作品の添削指導
自分の好きな古典を見つけ、臨書を繰り返すことが大切です。硬筆や小筆の日常書、仮名も指導します。