梅花書作展の報告
無事 終了しました!
梅の蕾、未だ固し…の中、ささやかに梅花展、無事に終了致しました。
昨年から計画してきた色紙展ですが、今回は再び第6波オミクロン株の感染拡大の状況もあり、様々な計画変更を余儀なくされ、また感染予防対策を施しながらの開催でした。
お陰様で56名の方にご来場賜り、会員皆様の色紙作品を見て頂くことができ、御好評を得ることができました。
ご多忙の中、御来場頂き、私たちの拙作を御高覧賜りまして、心より御礼申し上げます。
また、出品者の皆様、陳列準備、片付け撤収へのご協力、ありがとうございました。
それぞれの想いを込もった書が、色紙作品となり、多くの方に見て頂き、書の世界について知って頂く機会となったなら、幸甚に存じます。
書は、みんな同じ!にはなりません。だからこそ、みんな一緒に!歩むことが大切です。
また、このように教室の垣根を越えた書展により、恵風書院の輪が拡がり、書の素晴らしさを、世の中の多くの方に知って頂けますように。
本当にありがとうございました。
特別展示「虚子と碧梧桐」
⾼浜虚⼦と河東碧梧桐は、明治後期から昭和の俳句界をリードした俳⼈です。近代俳句の生みの親である正岡子規に師事し、旧制松⼭中学、京都三⾼で親交を深めましたが、⼦規没後はそれぞれ違う道を歩み始めます。碧梧桐は⾃然主義の影響下で⽣活実感を直写する「新傾向俳句」に⾛り、⾰新派の領袖として⾃由律俳句への道を開きます。⼀⽅、虚⼦は⾃ら守旧派と称して花⿃⾵⽉を諷詠する伝統擁護の⽴場をとり、碧梧桐と対⽴しました。最終的には戦後まで⽣きた虚⼦が俳壇の⼤御所となり、その影響は現代にまで⾄っています。
書道界も同様です。漢字分野では⽇下部鳴鶴を中⼼として「⿓⾨造像記」など北魏の拓本類を習う六朝書道が隆盛を極めましたが、碧梧桐は、⼦規の友⼈だった洋画家・書家の中村不折と研究団体「龍眠会」 を結成、⼤衆化と共に形骸化した書道界に対し伝統的形式打破の活動を展開します。その⾰新性と諧謔味に富む書⾵は新⾵として⼀世を⾵靡しました。一方、仮名分野では⼩野鵞堂らによって上代様への復興が唱えられ、尾上柴舟らの国⽂学者も積極的に書作を残す時代風潮から伝統的かな書道が継承されていました。虚⼦の書はこの流れの延⻑線上にあります。
⼤正期は、マスメディアの発達と共に⽂化の享受層が⼀気に拡がりました。この⼆⼈の俳⼈の書軸は、⼤正期の芸術⽂化の背景となる思想的対⽴軸を⽰しています。本⽇は、⽇本画家の⼭元春挙により⼤正⼀〇年に建築された「蘆花浅水荘」に掲げ、この空間で鑑賞することが叶いました。当時の⽇本の⽂化サロン的情緒を思い起こし、伝統と⾰新、保守派と改⾰派という、現代にも通じる普遍的テーマについて、皆様の思索の縁となり、⽇常のお役に⽴てば幸甚に存じます。
以上 当日配布資料より 〈水竹山房所蔵〉
会場へのアクセス
〈お車の方〉
湖岸道路より「中之庄1丁目」交差点 徒歩1分
信号前の公共駐車場をご利用下さい。
〈公共交通機関ご利用の方〉
JR膳所駅または石山駅より
京阪石坂線に乗り換え「瓦ヶ浜」駅下車
琵琶湖方面へ徒歩5分
梅花書作展のご案内
昨年秋より延期しておりました色紙の作品展を、以下の通り、ささやかに開催させて戴きます。それぞれの思いを筆に託して、色紙作品を制作しました。
ご高覧賜りますよう、お願い申し上げます。
日時:令和4年2月27日(日)
午前10時〜午後2時
場所:蘆花浅水荘 記恩寺 (大津市中ノ庄)
〈入場無料〉
https://rokasensuiso.wixsite.com/page
建物のご案内:11:00〜、13:00〜
別途500円 要
特別展示: 大正時代の書 俳句の書軸
(水竹山房収蔵品より)
高浜虚子、河東碧梧桐
尚、コロナ感染予防対策として、密を避けるため、入場をお待ち頂く場合がございます。また入場時には、手指消毒、体温測定、マスク着用等にご協力賜りますよう、予めご了承くださいませ。できる限り感染予防に努めますが、基本的に自己責任において御来場をお願い致します。
また、感染拡大の動向により、計画が変更される場合がございます。
このホームページをご確認の上、お越し下さいませ。